映画の中のカーテンスタイル
こんにちは
泉バイパス店コーディネーターの三浦です。
先日、家のカーテンを秋冬シーズンのものに衣替えしました。
シアーカーテン(レースのカーテン)をスカラップスタイルで新調し、
レースを閉放しにしたままでも下方から庭の花々が見えるようにしてみました。
お客様とカーテンを選ぶ時、ドレープカーテンの色柄にはこだわるが
「シアーカーテンは何でも良い」というお客様が多いのですが
シアーカーテンこそ外と中を繋ぐ昼間の主役ですので
見え具合やドレープ感など好みのものを選んで生活に味付けをするのが良いと思います。
今日は「映画の中のカーテンスタイル」を取り上げてみたいと思います。
まずは「プラダを着た悪魔」
メリルストリープ演じる編集長とパリコレの夜、ホテルでのワンシーンです。
背景のドレープカーテンはスワッグという上飾り(バランス)をつけています。
この「スワッグ」という形はジョージア州の伝統的なスタイルでジョージアンスワッグとも呼ばれます。
テールと呼ばれるスワッグの垂れ下がる部分には等間隔にフリンジがあしらわれており優雅ですね。
▼リリカラより
映画「エレファントマン」でも別のタイプのスワッグの上飾りが採用されています。
エレファントマンがアンソニー・ホプキンス演じる良いお医者さんの家に招待されたシーンです。
▼リリカラより
映画「ホームアローン」ではマコーレー・カルキン演じるケヴィンがお母さんと
再開するシーンでは背後にストレートタイプ(フラットタイプとも呼ばれます)
の上飾りがついていました。
バランス部分はギャザー入りにしたり、山をつくったり、フリルをつけたりなど
お好みに仕立てることができます。
▼リリカラより
海外では外部に面した窓だけではなく、
室内の建具にカーテンをつけている場合も多くみられます。
室内に雰囲気を作る為の一つのアイテムとして日本でも近々流行するのではないでしょうか。
トリュフォー監督の「アメリカの夜」
映画撮影の裏側の張りぼての世界を見せた晩年(晩年と言っても40歳!)の意欲作です。
シアーカーテン付き室内ドアです
最初に取り上げた「プラダを着た悪魔」でも間仕切り壁に窓がありカーテンがついていました。
番外編ですが、スティーブン・キング原作・キューブリック監督の「シャイニング」や
ヒッチコックの「サイコ」などのホラーサスペンス映画では
シャワーカーテンを効果的に使用した名シーンが有名ですね。
▼シャイニング
▼サイコ
今回は映画の中のカーテンに着目しましたが、
何気なく背景に映り込むインテリアも誰かが考えてコーディネートしていますので
その映画の時代背景や登場人物の生活ぶり、その国の伝統、習慣が取り込まれています。
皆様も是非お気に入りの映画の背景に着目してみてください
何か発見があるかもしれませんよ。